ある日のさつまいも(コラム)
近所の市場に、娘と食材の買い出しに行った。
青果市場で、ざる山盛りいっぱいのさつまいもを見つけた娘が言う。
「みもちゃんね、さつまいも剥けるんだよ」
保育園かどこかで習ったのだろうか?
自信満々だったので、ざるいっぱいのさつまいもを買って帰った。
さっそく台所に椅子を持ってきて、お手伝いの準備万端な娘。
ドレス姿を指摘すると「ソフィアもドレスでケーキ作ってたもん」とのこと。
まあいいか。
ピーラーの刃の解説、さつまいもを持つ指とピーラーの関係を説明すると
すぐに理解し、作業開始。
上手にむけたさつまいもは、さっそく揚げてチップスに。
庶民派プリンセスも大満足のお味か。
後日、保育園でさつまいもを剥いたのかと聞いたら、
こぐま組は、芋洗いだけやって、皮むきはしていないそう。
上の学年の子達がやっているのを見て、
きっと娘は「このぐらい、私にもできるはず」と思ったのだろう。
負けず嫌いの庶民派プリンセス。
ところで、市場で贔屓にしていた魚屋が閉店後、
若夫婦の営む魚屋になっていた。
大粒の牡蠣に鮭の白子に、と素晴らしい品揃えと質。
そして、その日は気の置けない仲間とともに、冬の海鮮鍋。
冬がやってくる。