Cooking Studio Epices

目黒区の料理教室「エピス」の日常

手作り味噌教室 2017

去年も、Cooking Studio Epicesにお味噌を仕込みに来てくださったみなさんが、そのお味噌のおいしさに感動してくださり、今年もお仲間を引き連れて来てくださいました。

去年は講師の私含め4人だったのですが、今年はなんと8人!

大豆5キロ、麹5キロ、塩2.5キロの仕込み。出来上がり量は約24キロと、大量のお味噌が仕上がりました。

クラスの様子をブログにアップしてくださったので、ご紹介いたします。

開講スケジュール(2017.2〜4)

▶2月

4日(土) イベント

5日(日) ○

18日(土) 予約済(味噌作り・味噌料理) お一人様参加可

19日(日) ○ 

25日(土) 12:00〜予約済(子連れで簡単韓国料理) お一人様参加可

26日(日) ○

 

▶3月

5日(日) 予約済

11日(土) 予約済(味噌作り・味噌料理)

12日(日) ○ 

20日(月・祝) ケータリング

26日(日) 予約済

 

▶4月

1日(土) ○

2日(日) ○

8日(土) イベント

9日(日) ○ 

15日(土) ○

23日(日) ○

 

お申し込みはこちら

揚げ物が苦手(コラム)

料理教室の生徒さんがこんなことを言う。

「揚げ物って怖いんです。爆発しそうで。」

 

中国か。

 

実は、私も揚げ物が苦手だ。本当に爆発しそうなのだ。

克服したのは数年前。

克服はしたけれど、「得意分野は揚げ物です!」と言うにはほど遠い。

 

 かつて深刻なダイエットをしていた私は、揚げ物=惡だった。

揚げ物は、油っぽくて食べると気持ち悪くなって、

胃もたれは尾を引くし、なにしろ太る。

この世に揚げ物なんか必要なーい!と思ってた。

 

まぁ、その呪縛から解き放たれて、

揚げ物をもりもり食べるようになったら、

上手に揚げたい! 美味しく揚げたい!

あれとあれをかき揚げにしたい!

なんていう欲が出てくるよね。

 

でも、三十ウン年間、揚げ物を遠ざけてきた代償は大きく……。

 

 

助けて、有元さーん!

有元葉子の揚げもの 家で作ってこそ、まっとうでおいしい

 

揚げ物に目覚めた数年前に買った1冊。

読んだだけで食べた気になって、

本のレシピを一切作らずにいたのだけど…

 

 

じゃーん。

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敬愛するPR女子マヨ嬢に誕生日プレゼントしてもらった

念願の揚げ鍋(+ニトリのオイルポット)。

 

詳しくはこちら↓

 

ラバーゼ (la base) IH対応 鉄揚げ鍋 22cm セット LB-089

 

もう、これは克服するしかないよね。揚げ物。

てか、克服できる気しかしないよね。

みんな食べにきてね。かき揚げ作るから!

 

 

有元さんの揚げ鍋で始めて揚げた記念すべき揚げ物は

チキンカツ!

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うひひ。上手に揚がった! 

道具って大事。

 

 

料理家にも苦手分野があるもんだ。

というお話でした。

来年こそは研究&練習して、揚げ物の達人になるぞー!

お料理クラスのこと(コラム)

12月1日。
お料理教室を初めて1年が経ちました。
たくさんの人に来ていただき、新たな出会いもありました。

先日のクラスは教室オープン当初から、
毎月休まず通い続けてくれているグループ。
本当にありがとうございます。

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お料理苦手。花嫁修業組。
初日のレッスン。大根の桂剥きで、手の皮を剥いたのは良い思い出!
今や、タマネギのみじん切りもお手の物です。

お家で作って、「つくレポ」たくさんしてくれます。

#cookingstudioepices

作るより食べたい欲の強い生徒たち(笑)
毎月欲望に任せて数々のレシピに挑戦しますが、
お家に帰ってよく作ってくれているレシピを聞くとみんな同じ答えが。

「お手軽、簡単、豪華に見えて、実際美味しい」
そんなレシピが喜ばれるようです。

私のレシピは、基本的に面倒くさいことはしない。
必要な手順だけはきちんと踏むけれど、
それ以上のことは一切しません。

あったら入れた方がいいけど、なければ入れなくても良い。
でも、この材料だけは専門店に買いに行ってでも
入れてほしいものもある。
そんな駆け引きの上に成り立っているレシピなのです。

そんなわけで、先日のクラスで作ったお料理。

・簡単アクアパッツァ

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アクアパッツァのお出汁で作ったリゾット(クリスマス意識)

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・鰹の和風カルパッチョ 薬味もりもり

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この3品がほんの1時間も立たずにできあがります。

料理教室では作る順番、効率などもレクチャーします。

テーブルに作り立ての料理を同時に並べたい。
それと同時にキッチンもきれいにしておきたい。

お料理教室は作ることももちろんだけど、
タイムテーブルの組み立て方を学ぶ所なんじゃないかな、
と思ったりもします。

そのタイムテーブルがかちっと組み立てられて、
実際に実行できたときの喜び。
私自身、この喜びがほしくて料理をやっているのかと思うことも。

また1年、皆に喜ばれる私だけのお料理を、
Cooking Studio Epicesから発信して行きたいと思います!




妄想料理(コラム)

料理教室を開いて1年。
食の活動に本腰を入れて1年間。

平日の仕事に加えて、休日はがむしゃらに料理だけを作り続けてきた。
休みなく作り続けて、時々頭がショートすることもあった。
人の作ったご飯が食べたくなることだってあった。

でも、不思議と「作りたい料理がない」という状態にはならない。

毎日毎日、アレが食べたい、コレが食べたい!
アレをこうして、ああしたものが食べたい!
旬のアレをあーして食べたい!
あの店のアレが食べたい!
あの店のアレをこーしたら美味いんじゃないか。
旬のアレをこーしたら美味いんじゃないか。


あーもう、ずっと食べていたい。
食べるために、ずっと作っていたい。


料理教室を始める前は、
私の料理のジャンルを聞かれて
「スパイス&ハーブ料理」
「エスニック&中東料理」
とか言ってたけど

今なら言えるの。
私の料理は妄想料理。

 

妄想は味の国境を越える。

酒飲みの食いしん坊なら誰もがする妄想を、
私の手を通して、食卓に再現したい。

うん。
ずーっと料理の妄想していたい。
それがやりたい。

今年1年で、凄くたくさんの経験ができた。
来年もまた1年もっともっと経験したい。

そんな私に、皆様、
お付き合いのほど、よろしくお願いいたします!

 

 

最後に、去年作った妄想料理、勝手にトップ3の発表(笑)

 

①牡蠣のグリーンカレー

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牡蠣の全てがグリーンカレーの液体に溶け込んでたら、
絶対美味いに決まってる!という妄想を形に。
グリーンカレーペーストを炒る際、ペースト状にした生牡蠣を投入。
仕上げに丸ごとの牡蠣も大量に投入。
そして、ミョウガを散らすのも良いでしょう。
色がキレイだろうなーっていう妄想と、
シャキシャキ感たまらんだろうなーっていうね。

 

ポルトガルリスボンのタラのあれ

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これぞ妄想料理の真骨頂。レシピ名も「タラのあれ」。適当。
テレビで見たポルトガルリスボンのお料理を妄想した結果⇒記事

 

③イノシシのタタキと金柑のカルパッチョ

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妄想を組み立てる喜びを改めて実感できたお料理

イノシシのやわやわなロースを絶妙なタタキにして、旬の金柑と合わせたい。
ジビエはナッティーな香りがするので、ナッツを合わせてみたり。
臭みに対抗してミント散らしたら?
それを塩と美味しいオイルだけで……。
頭の中の妄想を形にできた喜び。
そして最高に美味しかった喜び。

 

またこれから1年も沢山妄想します♡

料理は執念(コラム)

先日韓国に行ったのですが、
カンジャンケジャン(간장게장/ワタリガニの醤油漬け)を食べ逃しまして、
それがどうしても悔やまれるのです。

日本に帰ってきても、ケジャン欲は膨らむばかり。

我慢ならず、自分で作ろうと心に誓ったのです。

近所に、飲食店も御用達の魚市場があるので、
この時期、ワタリガニもよく見かけます。

なのに、ケジャンを作ろうと心に決めたその日から、
待てども待てどもワタリガニが市場に入荷しない。


入荷してもオスばがりで…


 

メスの内子が食いたいんじゃー!!!!(ご乱心)

仕方なく、市場に入荷していた美味しそうなエビさんをお持ち帰りしました。

 

img_9898雄ばかりのワタリガニも一応買ってきた。
そしてケジャン作りに失敗した。

 

ケジャンが食べられないなら、
セウジャン(새우장/エビの醤油漬け)を食べればいいじゃない。

というわけで、セウジャンを作りました。
さっそく漬けだれ(양념물/ヤンニョムムルって言います)作りから!

 

【漬けだれ】大きめの赤エビ15匹分程
醤油   200ml
料理酒  500ml
梅酒   大さじ3(なければ、みりん)
水あめ  大さじ2(なければ砂糖)
玉ねぎ  半分(横に半分に切る)
りんご  半分(薄切りに)
青唐辛子  2本(そのまま)
ニンニク  5粒(皮むく)
ショウガ   5枚(皮付きのまま薄切り)
粒こしょう  5粒
昆布     1枚(表面を拭いて)
ネギ青い部分 1本分

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材料を全部入れて、鍋で30分煮る

 

大きな鍋に材料を入れ、強火で沸騰させたら、
弱火で30分ほど煮出します。その後、常温まで自然に冷まします。

 

その間にエビの下処理を。
エビは殻のまま漬け込む人も多いですが、
私は食べやすさを考慮して、
お腹の殻だけを外し、背わたを取ります。
頭の味噌が美味しいんだから頭は絶対取っちゃ駄目!

 

清潔なタッパーにエビを重ならないように並べ、
常温に冷ました漬けだれをまんべんなくかけます。
半日〜1日漬け込んだら食べごろ。

 

仕上げに青ネギを散らして〜

どーん!

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ご飯泥棒…韓国語でも밥도독(パットドク/ご飯泥棒)

 

エビの種類は、お刺身で食べられる海老なら何でも良いのですが、
甘エビは小さすぎるので漬け時間を2時間くらいに、
今回は手のひらからはみ出るほどの赤エビを使ったので漬け時間は6時間。

大きければ一晩漬け込んでも大丈夫ですが、この辺はお好みですね。

ただし3日以上漬けると、身が溶けてしまったり、とにかくしょっぱいです。
腐る危険性もあるので、セウジャンは2日以内には食べきるようにしましょう。

ご存じの通り、白い炊きたてのご飯に、このタレをかけて食べると最髙〜♡

このたれですが、2日漬けた場合や生臭さが気になる場合は、
エビを取り出して、タレだけを一回火にかけて沸かし、
冷ますことをおすすめします。

このタレだけで、エビはいらない!ってほど美味しいです。
この世の米は、このタレのためにあると思ってる。

ついでに、辛味噌に漬け込むヤンニョムセウジャン(양념새우장)も作りました。
しかも牡蠣も混ぜました(笑)


海の宝石箱やー!

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 ヤンニョムセウジャンは、醤油のセウジャンと違い、
エビの頭を取って漬け込むので、
余ったエビの頭で、エビ味噌のリゾットも作ったり。

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食べたい!という執念が、私に美味しい時間をもたらしてくれたお話でした。

ちゃんちゃん。