セウジャン(エビの醤油漬け)
韓国のエビの醤油漬け。
香味野菜やくだものなどで甘みをつけた醤油だれで
さっと漬け込みます。
去り行く秋刀魚(コラム)
私の一番好きな魚は秋刀魚。
毎年、懐の深さに驚く。
1年中食べられるようで、実は旬は短い。
飯田橋に「秋刀魚」という飲兵衛の聖地がある。
秋刀魚の棒寿司が顔でもちろん美味しいのだけれど、
私はここの穴キューが好きだ。
ごめんなさい。
今年は、ひたすら刺身で食べた秋刀魚。
テリーヌにも、キッシュにもしたかったのに、
旬は去り行く。
ああ、今年もできなかったなぁと思いながら…
冷凍物で練習でもしておくか。
今年の秋刀魚料理で皆の反応が大きかったのが、
軽い酢締めをカボスとミョウガで食べる和風カルパッチョ的なやつ。
思いつきで作ったのだけど、いいねこれ。
私は秋刀魚をさばくのも大好きだし、
塩で締めて身が色付く瞬間も好きだし、
さっと酢にくぐらせる瞬間も好きだし、
皮を剥ぐのも好き。
塩で締めると色付く秋刀魚
ああ、秋刀魚。
今晩は旬の終わり行く秋刀魚が食べたい。
市場で買い物(コラム)
自転車で5分もかからない近所に、その商店街はある。
平和通り商店街。
武蔵小山、学芸大学、目黒、西小山、どの駅からも徒歩20分以上の陸の孤島にあるその商店街は、とても寝坊助だ。中でも商店街の中心にある鮮魚店と青果店を中心とした市場は、昼の11時を過ぎてやっと開店準備をし出す店が多い。
ただ、その鮮度・質、値段ゆえ、昼頃には近所の主婦と飲食店が大挙して押し寄せ、午後2時にもなると、売り場はすっからかん。
めぼしい魚や野菜を買うには、昼に行くのがいい。
でも、私はこの市場の午後4時がとても好きだ。
夕餉の買い物客もまばらで、ゆっくり売れ残りを見て歩くことができる。
魚屋のおばちゃんと、アレが安いこれが美味いと会話しながら、買い物をする。
イワシ2匹つけとくよ、メカブ100円にしておくから買ってってよ。
そんなやりとりも楽しい。
いつまでも、こんな市場が家の近所に残ってくれたら良いと思って、足繁く通う。
きっと近所の住民はみんなそんな思いでいると思う。
ある日の買い物。
まるまる太って脂ののった新秋刀魚を4匹買ったら1匹おまけしてくれた。
ふわふわのメカジキも大きな4切れが無造作にざるに盛られ、500円だった。
市場ではレジ脇に落ちていたカボスを2つ袋に入れてくれた。
そうそう、この市場は私にいつも「小確幸」を感じさせてくれるんだよね。
柔らかい紅色が塩で濃く締まっていく感じ、好き。
ミョウガと棚ぼたのカボスで仕上げ。
メカジキはカボスをたっぷりしぼった白ワイン蒸しに。
市場のみんなにありがとう。
ごちそうさまでした。
シンガポールチキンライス/海南鶏飯(コラム)
シンガポール滞在中、娘がパクパク食べてくれる食事がチキンライスのみだったということもあって、ほぼ毎日チキンライスを食べるはめに。
せっかくだからと毎日いろんな店のチキンライスを食べ歩きました!
どの店もそう変わりはないだろう、というか不味いチキンライスなどあるのかしら?と思ってたのですが...
いやー、ほんとに千差万別。チキンライス1つとっても奥が深い!
どの店もスチームorスモークが選べます。私はスチームが好みなのでスチームばかり食べでしたが、ハーフ&ハーフに出来るので食べ比べてもよかったかなーと今更後悔。
基本はチキン(キュウリは必ず、そこにパクチーやトマトが添えられる場合も)、鶏出汁で炊き込んだご飯、鶏出汁スープの三点セット。
お好みで鶏にはチリソースや生姜、ご飯に甘口醤油をかけて、それらを混ぜながらいただきます。
では、1店ずつご紹介します。
①ラッキーチキンライス
オーチャード通りに面するラッキープラザというカオスなビルの2階の、しかも奥の方という大変探しづらい場所にあります。
5ドル(400円)程で、この高級エリアにおいては破格! 量は少ないけど、昼ごはんハシゴしたい私には最適な量でした。男性なら2人前食べないと足りないと思われます...。
しっとりしてて美味しい!他店格安チキンライスと比べてもずば抜けて、しっとり。のちに出てくる多くのチキンライス店がパサパサ&厚切りで余計もそもそするのですが、ここはしっとり&薄切りなので、つるんと飲むように食べられます。
ご飯も、しっかりお出汁で炊き込まれていて、いい具合にパラパラ。鶏出汁スープも塩味がいい塩梅で、本当にバランスの取れた名店と思います!
②スープレストラン
こちらはオーチャード通りに面するパラゴンの地下一階にある有名店。チキンライスではなく、「ジンジャーチキン」というここだけのお料理を提供してくれます。
キュウリの上にスチームチキン、ジンジャーソース。ごはんはつきません。
これをレタスに包んで食べます。
サイズ小で20ピース、2人前と説明されましたが明らかに20ピース以上ありました。これで確か28ドル(2500円くらい)。
高い分美味しい。うるうるピンク色の上質な鶏肉!瓶詰めでお土産にも人気というジンジャーソースがそれほどまでに美味しいか?と言われたらよく分からなかったけど、とにかく鶏が透き通るピンク色の火入れは見事で、美味しかったです。
③マックスウェル海南鶏飯
チャイナタウン駅から徒歩10分ほどのマックスウェル・フード・センターにある、こちら。
ここには、チキンライスの名店「天天海南鶏飯」がありますが、あまりの長蛇の列に絶句。ほどほど列だったこちらのチキンライスを。写真ピンボケでごめんなさい。
ご飯に鶏肉オンのタイプ。卵も追加できて、6ドルくらい。
味は、記憶にあまりないのですが^^;
不味かった記憶がないのでかもなく不可もなく、だったのでしょう。
ここは他のチキンライスと比べて何がいいかって、ビール中瓶が7ドル(560円)で飲めること!!このフードセンターは、お酒が高すぎるシンガポールにおいて唯一の安飲み聖地です。
④威南記海南鶏飯(ウィーナムキー)
日本にも支店がある大人気のこちら。
ユナイテッドスクエア店に行ってきました。チキンライスの老舗で名店の呼び声高いこちらですが、チキンライス、、、?んー?微妙^^;パサパサ、厚切り...
この店の名誉のために、こちらで食べられるもう一つのシンガポール名物料理、
フィッシュヘッドカレーが超超超美味です!
こちらはタイのレッドカレーベース。
レモングラスやコブミカンなどのフレッシュハーブがっつりで、ナスやオクラなどの野菜と魚出汁、、、ばっちりです!
⑤サージェント・ハイナニーズ・チキンライス
アイオン地下4階のフードコート、フードオペラ内にあります。
毎日チキンライスを食べまくっている娘が写り込んでますが...
こちらも、んー。可もなく不可もなく。
当たることのないフードコートで、ハズレなかっただけマシかな?というレベル。このフードコートなら、フィッシュボールヌードルが食べられる「リー・シン・テォチュウ・フィッシュボールヌードル」をオススメしたいです。
ドライとスープが選べますが、写真のドライがオススメ。
⑥天天海南鶏飯
最後はこちら。先ほど③でご紹介したチキンライスのある、マックスウェルフードセンターの一番人気店。長蛇の列は覚悟!のチキンライスです。長蛇の列とはいえ、手際が良いので15分ほどで順番が来ます。
並んだ甲斐がある!これぞ求めていた味!長蛇の列には意味があるっ。
①ラッキーチキンライスの安さ、②スープレストランの鶏への火入れ具合、を掛け合わせて昇華しました的なチキンライス!!唯一の残念ポイントは、パクチー乗ってない(つД`)ノ
でも、本当に美味しいチキンライスでした。
さて、総括。
シンガポールで食べるべきチキンライスは、街中で軽く済ませるなら
①ラッキーチキンライス
お酒飲みつつ楽しみたいなら
⑥天天海南鶏飯
お金があってゆっくり食事したいなら
②スープレストラン
という感じ!
まだまだ行き残したシンガポールチキンライスの店があるので、またそれは年末年始のシンガポール滞在を楽しみに。